突然ですが、本日17時頃、とんたんが猫伝染性腹膜炎(FIP)で息を引き取りました。
4月中旬からとんたんの鼻がずっと詰まったままになり、
それが原因でしだいに上手くご飯が食べられなくなり、
5kgほどあった体重が4.2kgほどに減っていました。
元々鼻づまりはとんたんの持病でもあったので、何も疑わずに、
抗生物質やネブライザーで鼻づまり治療をしてみたのですが改善せず、
免疫力が低下しているのかも…と地道な治療を続けましたが、
ネブライザーやインターフェロン注射の甲斐もなく、
GW前頃から更に体重が激減しだし、6月頃からは
まともに自力でご飯も食べられず、ずっとうずくまっている状態でした。
特に7月入ってからは高熱を出しはじめたりと、普通ではない状態が続き、
これはFIPで間違いないだろうと診断されたのが7/7。
その頃には無理に口に缶詰を詰め込めば飲み込んでいたとんたんですが、
検査結果が出た7/9に余命1ヶ月の宣告を受け、
その日の晩にはもう自力で段差を上り下りすらできなくなって、目も見えなくなり、
7/10には立つことができなくなり、7/11には痙攣をはじめ、暴れだし、
そして更に翌日、今日の夕方になくなってしまったという、
見ているこちらが呆気にとられるほどのスピードでの病気の進行でした。
症状が軽い内は、いつものベテラン・ロボベッツ院長と違う、
若い先生(注射下手…)に診て貰っていたのも事実ですが、
いつもと違う病院にセカンドオピニオンまで伺いに行っていたし、
週2も病院に通っていたのに、本当にギリギリまで気づかれなかったのは、
ドライタイプのFIPの初期診断の難しさを思い知らされました。
そういえば、年末からずっとわずらっていた軟便も、
今思えばFIPの初期症状だったのかもしれません。
そして、苦しいと言われているドライタイプのFIPの怖さも実感しました。
神経が冒されていくため、常軌を逸した行動をするとは知識として知っていましたが、
末期には何かがとりついたように叫んで、もう立てないのに、
ケージの中で後ろ足をじたばたさせて暴れるとんたんは、
あまりにも痛々しく、FIPの猫を安楽死させる方の多さを理解しました。
病院で酸素吸入を試してみると、呼吸が安定したようで
息も落ち着き発作も出ないということがわかったのが7/12当日のことでした。
連れていった母いわく、タオルに甘えてフミフミしようとしたり、
病院の方もしばらく気づかないほどすっと息を引き取ったそうです。
まさか今日亡くなるとはロボも我が家も思っておらず、
誰も死に目にあえず、一人でゆっくり亡くなってしまったことが心残りです。
退院時にシャンプーとドライヤーですっかり綺麗にして貰ったとんたんの表情は、
とてつもなく苦しいはずのFIPの最後としてはあまりに穏やかすぎて、
また起きてくるのではないかという気さえするほどです。
唯一とんたんが懐いていて、常にベッタリくっついていた母が、
丁度4月上旬から1ヶ月の間入院したのですが、
母の入院の翌日から突然ご飯を食べなくなり、急激にやせ細っていったほど、
とんたんは、外見からは想像できないほど繊細な子でした。
とんたんはよちの先生のことが大好きで、猫団子になりたがったのですが、
よちの先生は距離を置いて、プロレスなどをして遊びたい子で、
物陰からとんたんにじゃれついたりと、仲は決して悪くないのに、
2フサのコミュニケーションの仕方があまりに違いすぎたことが、
FIPの発症原因ではないかといわれる、ストレスになっていたと思います。
幼少時代は暴君だったのに、よちの先生が来た途端に
あんなに神経質な子になるとは誰も予想出来なかったし、
とんたんとよちの先生の住む部屋を分けたら、
とんたん自ら出せ出せという始末でしたので、誰のせいでもなかったとは思いますし、
そもそも本当にストレスが原因で発症する病気なのかもわかりませんが、
それでもやはり後悔は残ります。
とんたんは丁度4年前の海の日に我が家にやって来ましたので、
もう長くないと知った7/7に、3/2の5歳の誕生日はもうお祝いできないだろうから、
せめて海の日には盛大にお祝いしようと思っていたのに、それすらも適いませんでした。
6月に入って暑くなってくると、涼しいお風呂でずっとうずくまっていたとんたんが、
今まで一度も返事をしたこともなかったのに、
辛いだろうに、名前を呼ぶ度に必ず返事をしてくれたり、
亡くなる直前、呼吸もまともにできない状態だというのに、
名前を呼びかけると、一生懸命耳をこちらに向けてくれたことは忘れられません。
いつも変なポーズでだらーんとしていて、可愛げなく怖い顔で睨んでくる子でしたが、
我が家にとっては最高に愛らしい子でした。
生まれてからたった4年と4ヶ月半、我が家に来てからは
丁度4年に1週間満たない、短い間でしたが、
長年ずっと猫をお迎えしたいと思っていて、ついに我が家にやってきた初めての猫であり、
かけがえのない沢山の思い出をくれたとんたんのことは絶対に忘れません。
このブログではへたれの兄貴として、ペットうぷ板ではダディクールとして、
とんたんを楽しみにして下さった皆様、本当に有難うございました。
FIPと診断される前、先の見えない治療を続けていた間、
ずっとこのブログを空けていたにも関わらず、
拍手連打や、暖かいコメントを下さっていた方々のお陰で、
皆様にいつかお返しの良い報告をしようと、頑張ることができました。
結果としてこのようなご報告しかできなくなってしまいましたが、
沢山の方に応援して頂いたことも、とんたんの思い出同様忘れません。
早くFIPの原因が特定されて、良い特効薬が出来て、
少しでも多くの猫の命が助かることを祈っております。